ファミコンのセーブデータ
昔のRPGはデータを保存する機能などはなくつづきをしたけりゃパスワードを取っておくしかありませんでした。有名なゲームでドラクエ2など。一文字でも間違えてしまったら何時間も無駄になることなど当たり前のようにありました。
そこでセーブ機能が付いたことでパスワードというものすごく面倒くさいことをせずつづきが楽しめるようになりました。
今じゃ当たり前のセーブ機能。昔のゲーマーは当たり前でしたが。ノートにびっしり記入してました。
便利な反面ちょっとした衝撃でセーブデータが消えるなんてこともちょくちょくありました。
今回のお話はセーブデータが消えたって内容になります。
『ドラクエ3のセーブが消えた!』なんて会話が日常茶飯事に飛び交う小学校。それぐらい当たり前のように消えていくセーブデータ。
ねす少年も前回書いたレベル99の勇者のデータも今から書く事件で呆気なく消えていくのでした。
友達の多くはそのレベル99の勇者を目の当たりにしているので周りからチヤホヤされる毎日。
『お前!すげーレベル高いやって!見せてや』
上級生の方もそのレベルの勇者を見てみたいから遊びにおいでと誘われました。
土曜日は学校が昼までだったので自転車で行こうと思いましたがなんせ消えやすいソフトだったので歩いて行くことにしました。
慎重に慎重にそ〜と手にソフトを置いて歩いて行きました。ほんの些細なことで消えてしまうのでそりゃ慎重にゆっくりとトボトボ歩きで。
あと少しで上級生の家に着くところで何か雨のようなものが私に当たる感じがしました。
なんと鳥のフンが大事なドラゴンクエスト3のソフトの上に落ちてたのでした。
声に出ませんでした。とりあえずフンまみれのソフトと私は上級生の家に無事(?)に到着しすぐにフンを拭き取るためティッシュをもらい拭き取ることにしました。かろうじて綺麗になりました。
上級生も
『そんなことあるかーい』
と笑ってましたがとりあえず部屋へ行き持ってきたドラゴンクエスト3を始めることになりました。
が、 なんとあの不吉な音楽と共にセーブデータは全て消えてました。
あれだけ慎重に持ってきたのに。
考えられることは鳥のフンしかありません。
あんな些細な衝撃で消えてしまうなんて!
大事なデータだけど嘘で固めたものだったので消えてよかったとなにかスッキリした気分になりました。
本当にあの時のファミコンのソフトのデータはそれぐらいちょっとしたことで消えるぐらいもろく儚いものでした。